乾燥肌対策ナビ 〜肌に安全な化粧品

合成界面活性剤のこと(2)

前記事の続きです。この強力な合成界面活性剤にも、界面活性力の強いものと弱いものとがあります。その種類は膨大で、とても片手間に調べられる数ではありません。合成界面活性剤だけで何千種類とあるのです(^^;) その中でも、「アミノ酸系合成界面活性剤」と言われているものがありますね。確かに界面活性力は弱いので、合成界面活性剤の中でも比較的に安全ではありますが、それでも使わないに越したことはありません。「腐っても鯛」ではありませんが、やはり合成界面活性剤なのですから、石けんのように安全とは言えないのです。

 

ところで、この強力な界面活性剤は、落ちないメイクを簡単に、綺麗に洗い落とします。一瞬にしてファンデーションもアイメイクもマスカラも口紅も浮かせ、メイクをした時よりはるかに少ない手間で落とすのです。合成界面活性剤の便利なところがこれです。どんなにがっちりとしたメイクをしても、ほとんど手間がかからず落とせてしまう。その洗浄力は恐ろしいほどで、たとえば油脂でコテコテになったフライパンでもあっという間にピカピカにしてしまいます。

 

唐突ですが、昔、こんな食器用洗剤のCMは見たことはないでしょうか(チャーミーグリーンではありませんよ・笑)。水をはったフライパンか鍋に油が入っていて、当然、水の表面には油が膜をはったように浮いています。そこに、食器用洗剤をほんの少しだけつけた指先を近づけると、一瞬にして「油の膜が消え去る」というCMです。その強力な洗浄力を売りにしていたCMと記憶していますが……。

 

洗剤のついた指先をちょっとつけるだけで、表面の油は波紋のように広がって消えるのです。何を言いたいかというと、油を溶かす力がそれほど強いということです。それはつまり、「皮脂という脂を溶かす力も強い」ということになりませんか。

 

このように合成界面活性剤は水と脂を溶かし、なおかつ両者を離しません。つまり皮脂をがっちりとつかんだまま、水とともに洗い流してしまうのです。皮脂の流失です。しかも、合成界面活性剤はいつまでも皮膚表面に残り、さらに水をつかんで離さないため、石けんで洗った後のようなつっぱり感は出ないそうです。しっとりしているのだそうです。これはまだ乾燥肌までいっていない、まだまだ元気のある肌の状態でのことでしょう。だから、気づかず、使った感触が心地良いと使い続けていくうちに、やがてバリアゾーンの脂も洗い流されていきます。バリアゾーンの破壊です。そしてこの段階を過ぎると、もうつかんだ微量の水分では足りなくなり、乾燥肌の症状が顕著になるのです。

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