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自然派化粧品とは(2)

「自然派化粧品」というものは1960年代後半から出始めたようです。あれ、意外と古いですね(^^;) 私には1990年代のイメージがありました。知らずに使っていたのは2000年頃ですが、それはともかく、「自然化粧品」というもの世の女性が飛びついたのは、その頃に起きた化粧品公害も一因でしょう。

 

自然を破壊しつくした反省から、時代が「自然志向」へと移り変わっていった頃でもあるようです。その頃から「自然食品」というものが登場してきて(本来なら自然で当たり前なのですが)、同時に化粧品の被害が広まって社会的問題にもなっていました。そこで「自然」をうたう化粧品の登場です。

 

宣伝文句は「天然の油脂を使っている」、「表示指定成分を入れてない」、「自然の原料を使っていて安心」、「肌にやさしい」といったものだったようです。そんなふうに言われると「それなら良いものだ」と思ってしまいます。自然と名のつく化粧品なのだから天然素材100パーセントでできているだろう、というふうに考えますね。その連想にはおそらく「自然食品」も一役買っているような気がします……。しかし、こうなった背景には化粧品公害が根っこにあるのです。

 

化粧品公害を受けて、消費者である女性たちは「表示指定成分」が良くないのだと考えました。その頃、化粧品にかぶれる女性がたくさんいて、そういう世の中に嫌気がさしていたのでしょうか。だから、自然をうたう自然派化粧品に飛びついたようです。しかし、かぶれたのは合成界面活性剤がバリアを壊して異物の侵入を勝手に許したからです。

 

でも、当時の女性たちはそんなことは知りません。それまでの化粧品公害で「化学物質は恐いもの」とか、「かぶれの原因になる」といった認識ができて、表示指定成分にされている防腐剤など徹底的に嫌い、避けようとしました。そこへ自然派化粧品が現れ、「防腐剤・鉱物油などは使っておりません」などと宣伝して良いイメージを植えつけました。表示指定成分は悪者にされてしまったのです。

 

ところが、すべて天然素材で作られたはずの化粧品はなぜか価格が安く、消費者はその安さを疑問にも思わずにそういうものだと認識していました。最初から腐らない原料、半永久的に変質しない合成ポリマーなどを基剤にして、合成界面活性剤で乳化する。天然の油脂などの素材を使っていないから酸化もせず、いやな臭いもしない。だから「無添加」でいけるのです。

 

合成樹脂は原料費が安いため、コストがかからず、価格を安くできる。合成界面活性剤と合成樹脂で大量生産もできる。そこに申し訳程度に植物エキスなど入れて、それで大々的に自然だ、植物成分だと宣伝するのです。「自然」という言葉のイメージを先行させて、消費者にさも良いもののように言って事実を隠しているのです。

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